2009年5月7日木曜日

ビバーク考(3):ツェルト


ツェルトについて

登山するなら、たとえ日帰りでも持つべき装備がツェルト。

右の写真は、ストック、細引き、石で立てたFinetrackのツェルトI。この時は、雨を警戒してナイロンシートをグランドシートとして使っている。

ストックを使ったツェルトの建て方はここを参照。

所持ツェルト

所持しているツェルトは2つ。

  • mont-bell ULツェルト
    最初に購入したツェルト。登山を始める前MTBで森をさまようのにお守りとして購入。自転車用としては、一度だけ使用。のちに登山を始めてから、積極的に使用しはじめた。現在のサブ装備。
  • finetrack ツェルトI
    2番目に購入したツェルト。ULツェルトの結露に堪えかねて購入。軽さと透湿性を期待して選んだ。現在のメイン装備。

ツェルトとはどんな装備か

底割れのフレームなしテント。通常シングルウォール。軽く携帯性に優れるが、ダブルウォールの山岳テントに比べ、浸水しやすい、結露しやすい、風に弱いなど多くの欠点をもつ。

非常用装備としてザックの底に忍ばせておくように、というアドバイスを単純に受けとめないように。ツェルトは経験がモノをいう装備なので、非常時になってから、初めて取り出したのでは使いこなせない。

ツェルトのパッキング

だれに習ったわけでもないため、著しく我流である点に注意。

  1. ザックのてっぺんに装備すること
    ツェルトはザックの底にしまうと、山行中に取り出されることはなくなる。ツェルトはザックの底ではなく、天辺の雨蓋に入れるべき。

  2. スタッフバックから出して、大きめのビニール袋に入れること
    スタッフバックに入れていると、さっと取り出しさっと仕舞う事が出来ない。ビニール袋やごみ袋に詰めて雨蓋に押し込め。

上記1.2.の理由は、単純で、寒冷地での休憩や突然の雨にツェルトを積極的に使うため。チェックポイントは以下の通り。

  • 手袋をしたままでツェルトを取り出し、かぶり、また収納できるか?
  • 雨が降り出した。ツェルトを取り出し、かぶるまで10秒以下で対応できるか?
  • 泥がついていたり、雨でぬれたツェルトを収納して、他の装備に影響はでないか?

ツェルトで寝床を作る

寝床としてツェルトを使うには、童心に返るのがコツ。子供の頃、秘密基地を作って遊んだことを思い出しながら、ツェルトは秘密基地の材料と考えてみるとよい。如何に快適に中で過ごすかを地形に合わせて工夫する。

ポイントは以下の通り。

  • 風や雨が吹き込まないように立地や建て方を考える
  • 窪地や崖下、沢沿いはNG。増水、落石で死ねる
  • 細引きは10mを2本位持っていれば、たいていの場所で三角形に張れる
  • ペグはいらない。落ちてる枝や石でペグダウンの代わりにできる
  • ストックでのツェルト自立は、テクニックが必要。慣れれば無風時なら簡単に建てられる

ビバーク装備としてのツェルト

  • ツェルトは消耗品と考えて大胆に使う。自分の命を大事に
  • たとえ透湿性があっても、結露は避けられないと考えて使う
  • 内部での火器使用は可能な限り避ける(風で煽られたツェルトに引火しかねない)
  • 強風時は無理に自立を試みない。ツェルトは絶対に風で吹き飛ばされてはならない

ツェルトに対する個人的感想

いろんなメーカから様々なツェルトが出ているが、ツェルトを使って野で遊ぶならfinetrackのツェルトIをがいい。透湿性を持っているため結露が少なく、軽く、ベンチレータがつぶれにくいため窒息を恐れなくていい、さらにモスキートネットも装備しているため虫の侵入も多少はマシ、と至れり尽くせり。

mont-bellのULツェルトは軽いが結露が半端じゃない。朝、外は晴れてるのにツェルトの中は雨といった風情になりうる。ゴアツェルトは高い&重すぎるため論外。あれを持つくらいなら超軽量のダブルウォールテントを担いだ方がマシ。

非常用でいいや、というのであればどこのメーカのツェルトを選んでもいい。ただし、非常時になる前に予行演習としてビバークにチャレンジしておくべき。

以下、ツェルトを選ぶときのチェックポイント

  • 底が割れてる、かつ底を閉じられる
  • 軽い
  • 濡れた時ベンチレータが潰れない(かなり重要!)
  • モスキートネットは趣味。モスキートネット無しのモデルを買うならベンチレータから顔が出せること